フォント選びは、ホームページデザインにおける最も重要な要素のひとつです。一昔前の見出しはフォントではなく画像でした。ですがクラウド技術の普及により見出しデザインはウエブフォントから選ぶ時代となりました。
フォントの種類
通常、ホームページの文字はそれを表示するデバイスに依存されます。この文字が良いと思っても作成者側で見ているデザインと各ユーザーに表示される文字の種類が違っていたりします。
システムフォント
デバイスに内蔵されているフォントです。Windowsでは「游ゴシック」、Macでは「Hiragino Sans」などが一般的です。
ウエブフォント
インターネット上からフォントデータを呼び出して表示する技術です。Google Fonts が有名です。
当サイトの基本セットは、見出しがノトサン、本文がエイリアル(Arial)です。エイリアルは Windows と Mac の両方に組み込まれているシステムフォントです。システムフォントはコンピューターに最初からインストールされています。そのためフォント表示が速いという利点を持ちます。反対にウエブフォントはウエブ上のフォントデータを読み込む為表示時間がかかります。
Google Fonts
グーグルフォントは、商用目的であっても費用のかからないオープンソースです。ウエブフォントとしてはもちろん、ダウンロードしてパソコンのフォントに組み込むことも可能です。グーグルフォントと検索するとブラウザにアクセスできます。
Language を絞り込めば日本語フォントだけの表示も可能です。使用頻度の低い漢字が含まれてないフォントもありますので選択時にプレビューを利用します。
おすすめ日本語フォント その1
フォントの個性が強いとそれが妨げになるサイトもあります。そこでおすすめなのがこの2つのフォントです。
Noto Serif Japanese(ノトセリフ)
ノトは、現代および古代のすべての言語の表記に適したフォントです。
Noto Serif JP は、日本語向けの変調された(セリフ)デザインです。ひらがな、カタカナ、漢字、ラテン文字などをサポートしています。複数のウェイトがあります。
Noto Sans Japanese(ノトサン)
Noto Sans は、Noto Serif のサンセリフ体バージョンです。サンセリフ体は、セリフ(先端の装飾)がないぶん、シンプルな形をしています。
Noto Sans JP は、日本語用の非変調(サンセリフ)デザインです。ひらがな、カタカナ、漢字をカバーしています。また、ラテン文字、キリル文字、ギリシャ文字、ハングルもサポートしています。複数のウェイトがあります。
おすすめ日本語フォント その2
もう少し個性のあるフォントをお探しならこれらがお勧めです。
しっぽり明朝(Shippori Mincho)
日本の小説家たちに美しい明朝体を無料提供するため作られた古式明朝体です。日本の明朝体に大きな影響を与えた東京築地活字鋳造所五号明朝体がベースです。
Regular はもともと小説用に設計されました。また Extra Bold はもともと見出しやタイトル用に設計されました。アマからデザイナーまで幅広く使える文字を大きくしても美しく見えるデザインです。文字にこだわりのある方のために異体字も収録しています。漢字はSILライセンスフォント「源流明朝」をベースにしています。
M PLUS Rounded 1c
プロポーショナルラテン文字と固定全幅日本語のフォントです。
Thin から Black までの 7 つの太さがあります。かなは、伝統的なわずかに湾曲したストロークです。ラテン文字はテキストに適したプロポーショナルになるように最適化されています。
本文の明朝体見本
こちらは本文に明朝体(みんちょうたい)を採用した見本です。明朝体は書体の一種でセリフ書体に分類されます。
Wikipedia には以下の表記があります。
活字として彫刻するために、基本となる楷書の諸要素を単純化したものが定着している。縦画と横画はそれぞれ垂直・水平で、おおむね縦画は太く、横画は細い。しかし「亡」や「戈」に見られる緩やかな転折では、どちらもほぼ同じ太さとなる。ほかには、横画の始めの打ち込みや終わりのウロコ、縦画のはね、また左右のはらいなどに楷書の特徴を残している。しめすへんやしんにょうなど一部の部分では、隷書と類似したものも見られる。